ニューカッスル港は、ハンターの建設ブームと企業投資が関連貨物の成長を後押しし、2018年も堅調な貿易を記録した。

ニューカッスルの記録的な建設と周辺自治体の力強い成長を背景に、2018年の港湾のセメント取扱量は前年比約11%増の28万トンに達した。

バルク燃料の数量は引き続き好調で、過去最高だった2017年の186万トンからわずかに減少して177万トンで1年を終えた。全体の数量は2013年以来172%増加している。

鉄鋼と鉱物精鉱の輸出(共に21%増)が好調であった一方、小麦(79%減)とミール・穀物(67%減)は、ニューキャッスル港の集水域一帯の干ばつ状況により大幅に減少したが、これらの貿易品目は西オーストラリアからの沿岸輸入により一部相殺された。

3300万ドルをかけたニューカッスル・バルク・ターミナルの改修工事は順調に進んでおり、2020年の完成を予定している。また、より大型の船舶が入港できるようにメイフィールド7バースを新設する4年がかりのプロジェクトも、今月初めにLR1クラスのタンカーがストールスヘブンの燃料ターミナルに入港し、重要な節目を迎えた。

セメント、鉱物精鉱、アルミナ、磁鉄鉱などのバルク液体およびドライバルク商品は、港湾の投資プログラムにより、今後も成長が見込まれる。

2018年暦年はプロジェクト貨物にとっても重要な年であり、多くの大型プロジェクト設備・機械の出荷があった。

プロジェクト・カーゴには、ニューサウスウェールズ州各地の風力発電所開発用のオーストラリア最大級の風力タービンや、シドニー北西部地下鉄プロジェクト用のトンネル掘削機械などが含まれる。

ニューカッスルは、オーストラリア東海岸で唯一、鉄道路線と直接接岸できる港であり、シドニー、ニューカッスル、ニューサウスウェールズ地方に導入される新しい旅客・貨物列車用の車両を大量に納入することができた。

石炭輸出は、国際市場における豪州産石炭の需要動向に伴い、1億5,800万トンに減少し、引き続き同港の貿易量に大きく貢献した。

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