ニューカッスル港(PON)が大きな成長期を迎えるにあたり、オーストラリアのインフラ・リーダーであるグレン・ソーントン氏とポール・ブラウン氏が6月9日付でニューカッスル港の経営陣に加わる。 

ソーントン氏は、世界的なエンジニアリング・プロフェッショナル・サービス・コンサルティング会社であるWSP社で、ニューサウスウェールズ地域担当ディレクターおよびオーストラリア担当プロジェクト・ディレクター・アドバイザリーを務めていたが、このたびPON社のプロジェクト担当エグゼクティブ・マネージャーに任命された。  

同港の事業開発担当エグゼクティブ・マネージャーに任命されたブラウン氏は、以前は貨物鉄道事業者オーライゾンの成長・事業開発担当ゼネラル・マネージャーを務めていた。直近では、世界で最も革新的な企業のひとつであるゼネラル・エレクトリック社で、GEリニューアブル・エナジーのセールス・ディレクターとして、またそれ以前はGEトランスポーテーション(鉄道、鉱業、船舶)のセールス・ディレクターとして、ニューヨークを拠点に活躍していた。  

ニューカッスル港のクレイグ・カーモディ最高経営責任者(CEO)は、港の多角化計画にとって重要な時期に2人の幹部が任命されたと述べた。 

「COVID-19からのハンターの経済回復に直接貢献し、この地域の長期的な繁栄を確保するためのプロジェクトを港が推進する上で、これは極めて重要である」とカーモディ氏は語った。 

「ニューカッスル港は、ハンター州、ニューサウスウェールズ州、そしてオーストラリア経済が将来必要とするインフラを確保するための、より広範な計画の基盤を構築している。この計画には、18億ドルの多目的深海ターミナル(MDT)プロジェクトを含む、さまざまな貿易機会への投資が含まれる。 

「どちらのケースでも、ニューカッスル港が現在進めている大規模プロジェクトの商業的側面について深い理解と実体験を持つシニアリーダーを任命した」。 

ソーントン氏は、ハンタービジネス商工会議所の元CEOであり、企業や政府のシニアリーダーたちと強い関係を築いてきた。ソーントン氏は、アドバイザリー、プランニング、デザイン、ガバナンス、プロジェクト管理など、大規模なインフラ整備の分野で30年以上の経験を持ち、ハンター地域の将来性を支えることができることを喜ばしく思っていると語った。 

「ニューカッスル港に計画されている投資は、建設期間中に数千人の雇用を創出するだけでなく、この都市とハンター地域にとって、今後何年にもわたって継続的に大きな雇用とビジネスの成長をもたらすだろう」とソーントン氏は語った。  

ブラウン氏は、インフラストラクチャー、資産最適化、鉄道、鉱業、エネルギーにおける革新的技術など、自身の様々な経験を活かして、オーストラリア東海岸最大の港を通じて新しい形態の貿易を推進できることを喜ばしく思うと語った。 

「地域経済と港湾の将来性を確保するためには、商品と顧客ベースを多様化し、持続可能な資産として成長・発展させる必要があります」とブラウン氏は語った。 

ニューカッスル港

ニューカッスル港は、毎年4,600隻の船舶と1億7,100万トンの貨物を取り扱う、オーストラリアの主要貿易ゲートウェイである。ニューサウスウェールズ州経済にとって年間約250億ドルの価値があるこの港は、州内の企業が国際市場で成功裏に競争することを可能にしている。ニューカッスル港は、水深の深い航路を50%の容量で利用でき、広大な港湾用地を有し、全国的な鉄道・道路インフラへのアクセスも良好であることから、ハンター州、ニューサウスウェールズ州、そしてオーストラリアの繁栄をさらに支える役割を担っている。ニューカッスル港は、地域の重要な資産の管理者として、安全で持続可能な、環境的・社会的に責任ある港を目指し、その可能性を実現するため、貿易の多様化に取り組んでいる。

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